エンジンオーバーホール
シリンダー部分

 一般にエンジンのオーバーホール、消耗品について、何処がダメなのか解説します
定規で歪を計測して使用できるかどうか、判断します、基準範囲外であればシリンダーヘッド水平研磨で修理、注意はバルブ側、カムホルダーも当然測定しますが基準範囲外であればシリンダーヘッドは交換となります、特にオーバーヒートは使えない場合があります
       
ピストンの摩耗度を測定  
まずはピストンスカート部分を測定メーカー純正品はオイルカキリング下から3か所位測定   チューニングメーカー鍛造ピストンは指定の場所で測定します
パワーの出てる車両のピストンは回転方向の側面が摩耗、減って少し小さくなっていきます基準値以外交換です
シリンダーブロック測定
上面ピストンリングの当たらない部分の測定、セティングが悪いとインテークバルブの方角が歪んでいます、インテークバルブの所で異常燃焼による歪です、ヘッドガスケットが抜けると言い訳される部分です
一番摩耗するのはシリンダー真ん中部分から下で、回転方向約30mm位の幅で、高回転ハイパワー車は特に摩耗します、冷えてる時にエンジンを始動するとディーゼルエンジンみたいにコロコロ音が出やすい、暖まるとピストンが膨張して音は静かになります
測定値が基準外であればピストンオーバーサイズに交換、シリンダーブロックをボーリングして修理です
RB26DETTでは最近は新品シリンダーブロックと標準サイズの鍛造ピストン交換が多いです
測定工具のこだわり
何んと言ってもミツトヨで測定、室温を一定にして測定なんて、よく聞きますが工具&測定部品の温度が重要で室温ではありません。
作業者が寒い時は暖房、暑い時はクーラーは使います。
温間測定値であれば部品を温度に上げ測定しています。
日本の中部地方で当店の工場では測定値が影響あるほど気温の変動はありません